中国国際輸入博覧会の大舞台には、「皆勤」企業・団体という特別な出展者たちがいます。公式の情報によると、7回の輸入博の企業展において、計186の企業・団体が輸入博に「皆勤」しており、彼らは輸入博の忠実な「ファン」であり、中心的な存在となっています。
「皆勤」企業たちは輸入博の成長を目の当たりにし、輸入博から多くの成果を得てきました。186の「皆勤」企業の物語や彼らの感想から、輸入博ならではの魅力が浮かび上がってきます。
感動的な物語:輸入博での「成長」
2018年、アメリカのあるエッセンシャルオイル企業が、試しに第1回CIIEに参加したところ、思いもかけないことに3億8000万元もの注文を得ました。その後、その企業の取引額は10億元に達し、上海に初の海外研究開発センターを設立しました。昨年の輸入博の開幕式では、中国と外国のゲストが3つの「輸入博の物語」を共有しましたが、中でもアメリカ企業のドテラの物語が最も感動的なものでした。
186の「皆勤」企業の中には、特別な出展者たちがいます。第1回輸入博では、まだ無名のスタートアップ企業でしたが、6年間の「輸入博の旅」を経て、彼らは成長し、今では各分野のリーダーとなっています。
「第1回輸入博に比べ、ドテラの展示ブースと展示品数は30倍以上に拡大しました」と、ドテラ中国のマイ・オウエン総裁もその成果に驚いています。今年、ドテラはさらに投資を増やし、第6回では200㎡であったブースを300㎡に拡げ、過去最高の製品を展示し、新製品を発表しました。デビューした中国産の人参とアルテミシア原料を使用した新製品の「参参不息、蒿事成双」エッセンシャルオイルセットは、ドテラが輸入博でデビューさせる6番目の新製品となります。
同様の物語はニュージーランドの乳製品企業、Thelandにも起こりました。2018年、このニュージーランドの乳製品企業はまだ中国市場に参入したばかりの小さなブランドでした。Theland乳業アジア太平洋地域の盛文灝CEOは、第1回輸入博ではわずか50㎡のブースを借りただけだったことを覚えています。しかし、6年後、Thelandが輸入博の「特急列車」に乗って飛躍的な発展を遂げ、中国における輸入乳製品のトップブランドの1つに成長するとは予想だにしていませんでした。このことはまた、Thelandに企業の成長を促す輸入博のスピードと効率の良さを深く認識させました。
奮闘の物語:輸入博で「社内の力」を高める
「皆勤」企業のジョンソン・エンド・ジョンソンは、2018年以来、同社が輸入博を通じて数百の初公開製品を含む1000以上の革新的な製品を展示したという統計を出しました。ジョンソン・エンド・ジョンソンが属する医療機器・医薬保健展示エリアは、輸入博で最も競争が激しいエリアとなっており、世界のトップ医療企業が同じスペースに集まっているため、「キラーコンテンツ」がなければ、人気を得ることは難しいです。
「ここは実力を以って語る場所である」ということを、6年間の出展を通じて、ジョンソン・エンド・ジョンソンは学びました。そのため、毎年同社は、自社の強みを示す最も優れた製品を出して実力を示しています。今年は、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、医療技術と革新的製薬の2つのメイン事業から100以上の革新的な製品を展示し、そのうち約4分の1は中国・世界で初公開の製品となります。2つの世界初公開の製品と20以上の中国初公開の製品が含まれています。
輸入博で会社を鍛えるのです。これは「皆勤」企業のエシロールルクソティカの実感でもあります。この視力ケアと眼鏡メーカーは、今年すべてのエシロールの製品ラインに導入されたAI技術を展示しています。エシロールルクソティカ大中華エリアプロ視覚健康の林国樑総裁は、「輸入博は革新技術が自由に展示される大きな舞台であり、企業が視覚光学分野の最先端研究を効果的なソリューションに転換し、スマート製造のレベルを向上させることを促進します」と述べました。
人気拡大の物語:輸入博で光を放つ
消費財展示エリアでは、フランスのロレアル、韓国のアモーレパシフィック、日本の花王グループなどの大手化粧品メーカーが化粧品業界の「皆勤」企業として出展しています。この3ヵ国は常に中国における最大の化粧品輸入元の地位を争っています。輸入博は「展示品から商品、そしてヒット商品へ」という人気拡大のハブとなっています。
アジアでの1つの新ブランドのデビュー、中国での2件の科学研究の新しい成果の公開、世界・輸入博での3つの化粧品ブラックテクノロジーのデビュー。これは「皆勤」企業であるロレアルの第7回輸入博での発表リストです。「輸入博は、すでにロレアルのグローバルな新製品デビュー、技術デビューのプラットフォームとしての第一候補となっています」。ロレアル北アジアと中国エリア公共事務の蘭珍珍総裁は、「第1回輸入博から、毎年、各企業は出展のためにテーマを調整し、中国の消費者に最も人気のある新ブランド・新製品・新技術・新理念を世界中の最新のトレンドから選んで展示しています」と述べました。「輸入博は、私たちに巨大な市場チャンスをもたらしただけでなく、中国市場への投資のリターンも検証しました」。
花王グループは、2025年に発売予定の新製品を前倒しで展示ブースに持ち込みました。傘下のキュレルブランドは新製品の保湿クリームを、ビオレブランドはウォーターフィルムの日焼け止めリキッドを中国でデビューさせ、輸入博で人気を博し、消費者を惹きつけようとしています。花王グループの関係担当者によると、輸入博で毎年変わるのは絶えず製品・技術・成果が新しく入れ替わることであり、変わらないのは中国市場に参入する企業の固い信念とのことです。