乗り換えで空港を利用する旅行者にとって、どの都市を選択するかはとても重要だ。そのため、上海はいろいろな面で入国の便利性を高めることに努力している。
入国の便利性を高める
トランジット客の通関の利便性を高めるため、上海出入国検査所は「旅客情報事前審査」を推進している。これは航空会社がフライト中の「24/144時間トランジットビザ免除」の人員を事前に申告し、出入国検査所が情報の事前審査を行うことで、飛行機が着陸する前にデータ処理を完了するものだ。さらに今年6月、出入国検査所は浦東空港の検査窓口に対していっそうの最適化調整を行った。24時間、T 1、T 2ビルの検査窓口40カ所で「24/144時間トランジットビザ免除」手続きの取り扱いをサポートした結果、事前申請した旅客に対して「到着したらすぐに取り扱い、取り扱ってからすぐに発給する」を実現した。
また、指紋採取と入国カード記入エリアは以前、2カ所に分かれて設置されていたが、どちらか一方の手続きが漏れる外国人も多かった。そこで現在は、指紋採取と入国カード記入エリアを一カ所に整備した。
変化
6月29日に上海浦東空港T 2で先行して設置された「外国人ワンストップ総合サービスセンター」が、9月27日、虹橋空港T 1と浦東空港T 1でも稼働した。これにより、現在、上海の空港における「外国人ワンストップ総合サービスセンター」は3カ所に増加し、到着出口の真ん前に設置されている。これは、上海を訪れる外国人観光客が入国手続きを終えて通路を進んでいくと、総合サービスセンターが一目で分かることを意味している。
総合サービスセンターには、通信、支払い、観光旅行、交通などのカウンターがあり、それぞれが7日間、15日間、30日間などの電話カードセットや、貨幣両替、観光の問い合わせの対応、「上海Pass」交通カードの現地購入サービスを提供する。さらに一方には、両替やWi-Fiで番号を取るセルフサービスのマシンや、3分間無料で通話できる電話ボックスも設置されている。
外国人観光客が空港に接続するWi-Fiはショートメッセージの認証を必要とせず、Wi-Fiログインページでパスポートの写真を撮るだけで認証してインターネットを利用することができる。さらには、多くの貨幣両替拠点、SIMカードのパケット販売拠点が、入国した外国人観光客が必ず通るエリアに登場している。
短時間滞在し空港を離れない国際旅客に対して、上海の空港はトランジット旅客の様々なニーズを最大限に満たそうと、シャワールーム施設、カプセル睡眠室、各種商業施設の設置なども推進している。