『白玉蘭の物語』を出版 日系企業のこれまでの歩みを述べる

リリース日:2024-04-01     ソース: CityNewsService Japan

「1989年から上海市人民政府が相次いで「白玉蘭賞」などの対外表彰プロジェクトを設立して以来、2023年末までの日本籍の受賞者はのべ354人で、各国別で最も受賞者数が多い」。上海市人民対外友好協会の傅継紅副会長は昨日、『白玉蘭の物語』新書発表会でこう挨拶した。

日系企業の中国進出の歴史とその道のりにおける様々な出来事を記録し、企業と上海経済の共同発展の活発なイメージを表現しようと、上海人民出版社は上海外服集団の企画・編集で、このたび、『白玉蘭の物語』を出版した。そして昨日、この新書発表会が30社近くの日系企業が出席のもと、緑地外灘センターの上海外服(グループ)有限公司の新しい住所で行われた。

上海外服(集団)有限公司の陳偉権董事長は、「日系企業はたゆまぬ品質への努力と、職人精神、開拓能力に優れた代表で、都市変革に力を入れている。『白玉蘭の物語』が外資系企業と上海を結ぶ架け橋と絆となり、双方の交流と協力に新たな原動力を注入することを期待している」と挨拶した。

『白玉蘭の物語』の序文を書いたのは、1999年の「白玉蘭記念賞」、2003年の「白玉蘭栄誉賞」を受賞した三井物産上海の星屋秀幸元社長だ。星野氏は中国語で、「上海は私の第二の故郷である。私は上海に2度赴任し、上海のますます良いビジネス環境と経済発展を2度経験し、上海の発展に対する自信をさらに固めた」と、動画メッセージの中で感慨を込めて語った。

2021年の「白玉蘭記念賞」を受賞した元三菱電機空調影像設備(上海)有限公司常務董事で社長の福島正氏も、「『白玉蘭の物語』の背後にあるすべての物語は、国際友人が中国社会の発展のために頑張っている歴史を記録している。『白玉蘭の物語』が歴史のマイルストーンになることを願っている。中国の新しい発展段階で上海がより重要な役割を果たすことを期待している」と手紙で祝福のメッセージを送った。

三菱商事は上海外服001号の顧客のひとつだ。中国の若木孝優副総代表は三菱商事の中国での歩みを紹介し、今後も社会の持続可能な発展と上海の質の高い発展に貢献したいと表明した。

住友商事はこれまで2人の社長が「白玉蘭記念賞」を受賞している。上海住友商事の金田俊彦董事長は、住友商事が改革開放後に最初に中国へ進出した大手外資企業の一つであり、現在は事業を中国全土に拡大し、スマートモビリティなどの分野に重点を置いて、新時代に合わせたビジネスを積極的に企画すると述べた。

発表会では、上海社会科学院歴史研究所特約研究員の陳祖恩教授が、「日本企業と都市上海」をテーマにミニ講演を行ない、上海における日系企業の発展の今と昔を振り返った。講演で教授は、日系企業は企業文化を上海に持ち込み、都市の多元文化の一部となり、上海の社会主義現代化国際大都市の文化発展に力を入れていると説明した。

上海外服集団は『白玉蘭の物語』の中国版に続き、より多くの日本人に日系企業の中国、上海での発展を理解して中日文化交流をさらに推進してもらうため、日本語版の出版も企画している。発表会の会場では『白玉蘭の物語』の日本語版契約式も行われた。