英「スパイク・オンライン」は9月2日、「原題:中国は凋落するのか?そんな期待は無用」と題した記事を掲載した。西側の主な評論家は過去10年に渡り、中国経済は衰退するだろうという見方を示してきた。しかし、中国はなんとか持ちこたえてきたのだ。
現在の中国経済の成長鈍化は、ある程度避けられないものだ。いかなる発展途上国でも、非常に高い成長率を持続的に維持することは不可能だ。だとしても、中国の現在の経済問題は引き続きより大きな流れで捉える必要がある。国際通貨基金(IMF)は、中国経済の成長の勢いは弱まったとしながらも、今年は5.2%、来年は4.2%の成長を遂げると予測している。このようなデータは本当に「不況」、「下降スパイラル」、あるいは「未曾有の危機」という論調を裏付けることができるのだろうか?それどころか、これは先進国の政府にとっては望むべくもない成長レベルだ。
中国は確かに厳しい経済状況に直面している。しかし中国にとって有利なのは、中国が他の多くの先進国よりもはるかに強い回復力があることだ。中国のリスクに対する強靱性は西側諸国とは異なるが、これは主に中国が強力な生産能力を持っているためだ。西側諸国はリショアリングや脱グローバル化などの議論を展開しているが、中国が依然として世界の製造業超大国であることに疑いの余地はない。
中国の債務が過去10年間で急増したのは事実だが、その理由は中国経済の相対的な強靱性を示している。米国や英国などの先進国が負債を抱えているのは、消費に補助金を出してきたためだ。これによって現在の経済活動レベルは維持されているが、将来への遺産は何も残らない。これとは対照的に、中国の債務は主に新規の近代的インフラ整備向け融資に関わるもので、それは将来の成長への強固な物質的基盤となる。